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selected by JUDY

あっという間に夏が終わっちゃいますね。 朝晩涼しい風が吹き始めたら『夏の終わりに聴きたくなる曲』の出番です。 紹介する女の子達の歌声はこの時期の切ない気持ちにピッタリフィット!

It Might As Well Rain Until September / Carole King (1962)
秋といえば、そばかす声でおなじみのキャロル・キング。初めてキャロルの歌声を聴いたのがこの曲。『あなたが居ないなら夏中雨が降ってもかまわないわ!みんな浮かれてる夏休み、雨にしてやる〜〜〜』な、乙女心です。 わかるわ…。 キャロル・キングの初期の楽曲ファンなので、この時期の女の子のテーマ『他愛のない恋の悩み』が愛おしく、秋になっても妄想が止まりません。

Remember Me Baby / The Chiffons (1964)
秋といえば、シフォンズ♪(あ、春もね!)季節によってそのグループのイメージが強く感じるのはワタシだけではないはず。 「Remember Me Baby」は、シフォンズの最高傑作じゃないかと思います。作者は、バリー・マン&シンシア・ウェイル。 元はDooWapグループの競作でしたが、ジ・アールズのバージョンが有名かな。
シフォンズの軽やかなコーラスが、爽やかなおセンチを運んでくれます。ジメジメしない切なさ、大切。



I Never Dreamed / The Cookies (1964)
実は素晴らしい曲がたくさん、なクッキーズ。 ガールズグループを聞き始めた頃はあまりピンと来なかったんですが、今では大好きなクッキーズ。
キャロル・キング&ジェリー・ゴフィンの秘蔵っ娘、リトル・エヴァにキャロルのベビーシッターを紹介したのも、クッキーズのアール・ジーンだったとかアール・ジーンとジェリー・ゴフィンのあれこれ等々、いろいろな裏物語を知るにつれ、ますますグッと来ちゃいます。 1964年だから、もうガールズグループ花盛りの終盤なんで、それも切なさ倍増で響きます。


Let Me Get Close To You / Beverly Warren (1965)
こちらも、キャロル・キングの作品。
ベヴァリーちゃんは、エリー・グリニッジのレインドロップスにも一時在籍していた女の子。 アー写ではガッツリアイラインでカッコいい印象ですが、歌声はとても可愛らしく儚げ。 スキーター・デイヴィス先輩など、他のアーチストにも歌われているので聴き比べてみるのも楽しいです。 アレンジは、ベヴァリーのバージョンがドラマチックで好き!



This Time Tomorrow / Andrea Carroll (1964)
ロビン・ワードと並ぶ『おねだりヴォイス』の女の子、アンドレア・キャロルたん! 可憐な歌声は甘い妄想に欠かせないですね。
アンドレアたんの曲には、同じレーベルメイトのシフォンズがコーラスをつけているものも多く、聴いてゆくうちだんだんと嫉妬すら湧いてきます。 あたしのシフォンズよぉ!みたいな(笑)。この曲もエイプリル・ヤングちゃんとの競作ですが、切なさでアンドレアたんの勝ち!




selected by オノタカコ

まだまだ日差しが強くても、見上げた空の色や雲の形が、秋っぽくなってくれば、なんだか悲しい…。 で、ふとタイトルに『Remember』が入ってる曲を選んでみようと思いました。そしたらまぁ、どれもこれも漏れなく失恋ソング!
夏の終わりに失恋しててもしてなくても、過ぎ去ってゆく夏を惜しみつつ、のんびり聴いてください。

Remember (walking in the sand) / The Shangri-Las (1964)
まずは、当然この曲。シャングの失恋ドラマのはじまりはじまり〜。
プロデューサー、シャドウ・モートンによる、実にストレンジ&ウィアードでドラマチックな曲。波の音とカモメの鳴き声が物悲しく盛り上げます。 悪いオトコに遊ばれて、さっさと捨てられしてしまった、ひと夏の恋…。こんなの恋じゃなーい!と思うけど、彼女は真剣だったのよねぇ。(しんみり)そんな怨念がたっぷり込められたアレンジと、メアリーたんの悲壮な歌声ね。 この次にリリースしたのが、「Leader of the Pack」。ワルな男に惹かれちゃう悲しいオンナ路線が続くのでした…。

Remember Me / The Shirelles (1964)
『あなたの隣を歩いているのがわたしじゃないなんて』と、自分のポジションを別の女の子に取られてしまった感が濃く出てるこの曲も完全な失恋ソング。
目立たない曲だけど(それもそのはず未発表曲を集めたアルバムに収録)、ささやくようなファルセットと、張ったときの力強い声とで緩急をつけたシャーリー・オーエンズの歌の上手さが光ります。 サビでのドラムアレンジが面白いね。地味な曲なのに、ここでだいぶ印象的になるもん。

I Remember The Feeling / Barbara Lewis (1966)
ドラム・フィルのあと、すぐに始まるバーバラのスキャットとイントロ・アレンジが、とてもとても夏の終わりっぽく感じのはわたしだけかしら …。『あなたが去ってからだいぶ経つのに、キスしたのが昨日のことみたいに感じるの』と、 元カレを忘れられないオンナ心のわりには爽やかに歌い上げてます。
実は、今回の選曲でJUDYさんとシフォンズの「Remenber Me Baby」が被っちゃったので、バーバラに変更したんですが、 失恋ソングを、バーバラもシフォンズも雨上がりの虹を見つけたかのように、軽やかに歌ってます。「Remember Me Baby」なんて、『彼はわたしの名前も思い出せないないくらい、気持ちが離れてしまっている』(ひどい元カレ!) なんて歌ってるのにね〜。

Moments To Remember / Martha & The Vandellas (1963)
『いつかまた一緒になるときまで、あなたとの素敵な瞬間を忘れない』と歌ってるものの、マーサの歌いっぷりにやはり失恋感はないよね。てか、『いつかまた』なんて言ってないで、さっさと気持ちを切り替えなくちゃ!
収録のデビューアルバム「Come and Get These Memories」、このテディベアのジャケ、廉価盤としてリリースされてもよさそうなのに、どうしてないのかな。 2ndの「Heat Wave」や、3rdの「Dance Party」は発売されてるのにね。
ちはみにアーマ・トーマス師匠は翌’64年、イントロがまるで「Heat Wave」なアレンジで歌ってます。(アーマもカッコいい!)

3 Small Words / Josie And The Pussycats (2001)
最後に、夏の終わりは失恋ばかりじゃないっつーことで、「Remember」は入ってないけど、元気なナンバー。学校の新学期が始まるしね。映画「プッシーキャッツ」のサントラから。
「3 Small Words」とは "I Love You" のこと(たぶん)。『わたしはパンクロックのプロム・クイーン。あなたにとって特別な女の子よ』という威勢の子が、 ダメ男に愛想が尽きて、今さら『I Love Youと言ったってもう遅いんだから』と突き放しつつも、そのうちきっとイチャイチャしてそう。なんとなく。(映画の中ではしてる)




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