selected by オノタカコ
寒い冬が終わって春が来れば、新しい靴を履いて外へ飛び出し、誰かと出会ったり、何かを始めたくなりますよね?
(「なる〜!」と幻聴のレスポンス)いつの季節でも恋は始まったり終わったりするものですが、
春なんだからさらに始める気分を高めていきましょ。ということで、明るく軽快な曲を選びました。
Brand New Boy / Pixies Three(1964)
日本の春はお引越しのシーズンでもあります。『引越して来たあの男の子、笑顔が素敵、歩き方も素敵、きっと私のカレにしてみせる』というやる気満々なナンバー。この女の子は『間違いなくカレは私をデートに誘うわ』と、めっちゃポジティブです。
その時代のポピュラーソングはきちんと韻を踏んでいるんだけど、この曲も全ての行で韻を踏んでいて、テンポの良さと相まって心地いいのです。『間違いなくカレは私をデートに誘うわ』の部分も、語尾がしっかりdoubt(ダウト)とout(アウト)になっています。
Come See About Me / The Supremes (1964)
スプリームスは軽快なリズムにのった失恋ソングがいくつもあります。 わたしが勝手に三大軽快失恋ソングと呼んでいるのはこの曲と、「Baby Love」と「Where Did Our Love Go」
で、どれも「わたしを捨てないでぇ」と恨めしい内容なのに、サウンドアレンジは軽やかで、歌詞とのミスマッチな感じが面白かったりします。
中でもこの曲は自虐的な歌詞というか、去っていったカレをまだ思い続けて泣いている孤独な私に会いに来てよ、と彼氏に訴えてる怖い内容。そんなドロドロしたオンナ心も、ダイアナの優しい歌声とモータウンサウンドで爽やかに聴けてしまうのね。
True Blue / Madonna (1986)
マドンナがポップスターになってからのナンバーだけど、PVの女の子たちがとにかく可愛いくて、当時はこの振り付けを覚えて踊ったりしてました。
恋人への誠実さを歌ったこの曲は、たぶん10代の女の子たちへのメッセージ曲なんじゃないかしら。循環コードのみのシンプルな構成なのに飽きさせない名曲。唯一コード進行が変わる大サビの ♫No more sadness, I kiss it good- bye(悲しみはもういらない、キスしてサヨナラよ)のところが好き。
Will You Still Love Me Tomorrow / The Like (2010)
このアコースティックVer.は正規に音源化されてないようなので、YouTubeだけで観れるシュレルズのとても素敵なカバー。ザ・ライクは活動停止しちゃってるので、なおさら貴重なモーメントです。
スマホで撮ったような映像と音声だけど、1カメだけのアングルと彼女たちの雰囲気はバツグンね。バイオリンを弾いてるのはベーシストもあるシャーロットちゃん。
でも、2人のメンバーが手拍子してるだけなのが残念ね。コーラスを入れたり、小さなシェイカーを鳴らすなどすればいいのにな、と老婆心ながらつい思ってしまいます。
(※リンク先のアルバムにはこの曲は収録されていません)
selected by JUDY
春のウキウキSONG。
ということで、思わずスキップしたくなるよな楽しい曲、一緒に口ずさみたくなる曲、新しいスタートを後押ししてくれるような曲を選んでみました。
Sweet Talking Guy / The Chiffons (1966)
春といえば、シフォンズを聴きたくなるんです。
ストリングスとビッグバンドのイントロがワクワクする一曲。軽やかなコーラスを聴いていると、メンバーになった気分で一緒に歌ってしまいます。
今気づいたけど、ワタシは1966年発売の「Sweet Talking Guy」「Out Of This World」「Stop, Look And Listen」の3曲が大好きなんですが、調べたらソングライターが同じDoug Morris & Eliot Greenberg。こういう発見も嬉しい!
Down Town /Petula Clark (1964)
ペトゥラ姐さんの最大のヒット曲、ダウンタウン。邦題が『恋のダウンタウン』てのも良いよね。
この曲、昔CM(ダウンタウンソーダカンパニー/清涼飲料水)で使われていて、中学生のワタシは一発でノックアウトされたのです。
♪Downtown everything's waiting for you〜♫
春になったから、出かけてみようかな〜って気分になりますね。
Jerry (I′m Your Sherry) / Tracey Dey (1962)
ボブ・クリュー先生の秘蔵っ子、トレイシー・デイちゃん。バックにはフォーシーズンズの兄貴達がガッチリ控えております。
この曲は、フォーシーズンズのシェリーのアンサーソングだけど、本家が作ったんだから、誰にも文句は言わせないね。こういう楽しい曲、大好き。
アンサーソングは数々ありますが、ワタシの中のナンバーワンはジェリーで決まり。
Luckiest Girl In Town / Pat Powdrill (1964)
この曲を歌ったときは14歳あたりだったというパットちゃんは、その後、17歳でアイケッツの一員となり活動しました。
そしてこの曲の作者はワタシの心のボス、デヴィッド・ゲイツ師匠。師匠の作り出すガールズポップスはツボ過ぎてイヤになるんです。なぜワタシの好きなモノ知ってるの?って感じです。
♪I′m the one luckiest girl in town〜♫
こんな気分でいたら、良いことあるかも!
I′ll Have To Let Him Go / Martha & The Vandellas (1962)
さぁ、日も暮れて、涼やかな風が気持ち良くなってきたところで聴きた〜い。
てことで、マーサです。ヴァンデラスです。
この曲はワクワクというより、オンナの決意っていうか気合いを感じて「アタシも春だしガムバル!」と思わせてくれるのです。
モータウンレコード社の秘書としてくすぶってたマーサ。チャンスを虎視眈々と狙います。レコーディングに遅れたメリー・ウェルズの代わりに歌ったのが、そのまんまマーサのデビュー作となりました。
裏側にあるストーリーも合わせて聴くと、また味わいが変わりますよね。